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資格なしでもなれる自動車関係の仕事とは?整備士や営業など有利な資格も徹底比較

「車が好き」を仕事にしたいけれど、特別な資格や経験がないと諦めていませんか?自動車関係の仕事は未経験者歓迎の求人が多く、資格なしでも挑戦できる職種が豊富にあります。この記事では、資格なしで始められる営業や工場スタッフから、あると有利な自動車整備士などの専門職まで全15種を徹底解説。ディーラーやメーカーといった主な就職先も紹介し、あなたに最適なキャリアを見つけるお手伝いをします。

自動車関係の仕事は資格なし未経験でも挑戦できる

「車が好き」という気持ちがあれば、自動車関係の仕事は特別な資格や実務経験がなくても挑戦できます。自動車業界は、ディーラーの営業職から工場の製造スタッフ、カー用品店の販売員まで、多岐にわたる職種で未経験者を積極的に採用しています。実際に多くの求人サイトで「未経験者歓迎」の募集が見られ、異業種からの転職者も多数活躍しています。専門知識や技術は入社後の研修や実務を通して学べる環境が整っているため、「これから専門性を身につけたい」と考えている方にとって、自動車業界はキャリアを築く絶好のフィールドと言えるでしょう。

未経験者歓迎の求人が多い理由

自動車業界で未経験者向けの求人が多い背景には、いくつかの明確な理由があります。第一に、業界全体で若手人材の不足が課題となっており、将来を担う新しい人材を育成したいという企業の強いニーズがある点です。第二に、大手自動車メーカーやディーラーを中心に、入社後の研修制度や教育カリキュラムが非常に充実していることが挙げられます。ビジネスマナーから専門知識まで、段階的に学べる体制が整っているため、未経験者でも安心して業務を始められます。また、営業職や販売職などお客様と直接関わる仕事では、専門知識以上にコミュニケーション能力や人柄、学習意欲といったポテンシャルが重視される傾向にあります。そのため、これまでの経験を問わず、人物重視の採用が行われているのです。

入社後に資格取得を支援してくれる企業も

未経験で入社した後のキャリアアップを力強くサポートしてくれるのも、自動車業界の大きな魅力です。多くの企業が「資格取得支援制度」を設けており、働きながら専門資格の取得を目指せます。例えば、自動車整備士や中古自動車査定士、危険物取扱者などの資格取得にかかる受験費用や研修費用を会社が負担してくれたり、資格手当を支給して給与に反映してくれたりするケースが少なくありません。これにより、社員は経済的な負担を心配することなくスキルアップに集中できます。企業側にとっても、社員の専門性が高まることはサービスの質の向上に直結するため、積極的に投資を行っています。求人を探す際には、こうした支援制度の有無を確認することで、入社後の成長イメージをより具体的に描けるでしょう。

【資格なしOK】未経験から始められる自動車関係の仕事8選

自動車業界は専門的なイメージが強いかもしれませんが、実は資格や実務経験がなくてもチャレンジできる仕事がたくさんあります。ここでは、未経験からでも始めやすい自動車関係の仕事を8つ厳選してご紹介します。車が好き、人と接することが好き、ものづくりに興味があるなど、あなたの「好き」を仕事にできるチャンスが見つかるはずです。

自動車営業職(ディーラー・中古車販売店)

自動車ディーラーや中古車販売店でお客様に車を販売する仕事です。主な業務は、来店されたお客様への商品説明、試乗の案内、見積もり作成、自動車ローンや保険の手続き、そして納車後のアフターフォローまで多岐にわたります。高額な商品を扱うためプレッシャーもありますが、お客様のライフスタイルに合った一台を提案し、購入を決めていただけた時の達成感は格別です。成果がインセンティブとして給与に直結することも多く、高収入を目指せるのが大きな魅力です。学歴や資格よりもコミュニケーション能力や人柄が重視されるため、未経験からでも挑戦しやすい職種と言えるでしょう。普通自動車運転免許は必須となります。

自動車工場の製造スタッフ

自動車メーカーや部品メーカーの工場で、自動車の製造ラインに携わる仕事です。プレス、溶接、塗装、組み立て、検査など、様々な工程の一部を担当します。マニュアルに沿って決められた作業を正確に行うことが求められるため、集中力があり、コツコツと作業を進めるのが得意な方に向いています。大手メーカーでは研修制度や福利厚生が充実している場合が多く、未経験者でも安心して働き始められます。期間工(期間従業員)として経験を積み、正社員登用を目指すキャリアパスも一般的です。自分が製造に関わった車が世界中の道を走ることに、大きなやりがいを感じられる仕事です。

カー用品店の販売スタッフ

オートバックスやイエローハットといったカー用品専門店で、お客様に商品を提案・販売する仕事です。タイヤやエンジンオイル、カーナビ、ドライブレコーダー、芳香剤まで幅広い商品知識が求められます。お客様の車の悩みを聞き、最適な商品を提案して喜んでもらえた時にやりがいを感じるでしょう。車好きにとっては、常に最新のカー用品に触れられる魅力的な環境です。簡単な取り付け作業を行うピットスタッフを兼務することもあります。アルバイトやパートから始めやすく、働きながら知識を深め、正社員を目指すことも可能です。

洗車・カーコーティングスタッフ

お客様の車をきれいに仕上げるプロフェッショナルです。手洗い洗車や車内清掃、ボディに輝きと保護機能を与えるカーコーティングの施工が主な業務です。ディーラーやガソリンスタンド、洗車専門店などが主な職場となります。作業前と後で車の状態が劇的に変わるため、成果が目に見えやすく、お客様から直接「ありがとう」と感謝される機会も多い仕事です。未経験からでも研修を通じて専門技術を習得でき、技術を磨けば独立開業も目指せます。細かい作業が好きな方や、車をピカピカにすることに喜びを感じる方には天職と言えるでしょう。

レンタカースタッフ

レンタカー店舗のカウンターで、予約受付や貸渡・返却の手続きを行う仕事です。その他、車両の清掃や日常点検、店舗間の車両移動(回送)なども担当します。観光やビジネスなど、様々なお客様と接する機会があり、高い接客スキルが身につきます。普通自動車運転免許は必須ですが、特別な資格は不要で、未経験者歓迎の求人が多いのが特徴です。駅や空港近くの店舗では、海外からのお客様と接する機会もあり、語学力を活かすこともできます。多様な車種に触れられるのも、車好きには嬉しいポイントです。

ガソリンスタンドスタッフ

地域の人々のカーライフを支える、身近な仕事です。セルフサービスの店舗では給油機の監視や操作案内が中心ですが、フルサービスの店舗では給油、窓拭き、会計などを行います。また、オイル交換やタイヤ交換、洗車といった簡単なメンテナンスサービスを提供することも。シフトの自由度が高く、学生やフリーター、主婦(主夫)も働きやすいのが魅力です。お客様と顔なじみになり、コミュニケーションを取るのが好きな方に向いています。「危険物取扱者乙種4類」の資格を取得すると資格手当が支給されることが多く、キャリアアップにも繋がります。

自動車の陸送ドライバー

完成した新車や中古車、オークションに出品される車などを、指定された場所まで自走で運転して運ぶ仕事です。工場からディーラーへ、港からモータープールへなど、様々な区間を運転します。基本的に一人で行動するため、人間関係のストレスが少なく、自分のペースで黙々と仕事を進めたい方に最適です。様々なメーカーの多種多様な車を運転できるのは、この仕事ならではの醍醐味と言えるでしょう。普通自動車運転免許があれば始められますが、キャリアカーを運転するために大型免許やけん引免許を取得すると、仕事の幅と収入が大きく広がります。

自動車関連の事務職

自動車ディーラーや整備工場、メーカーなど、自動車業界の様々な企業で必要とされる仕事です。電話・来客対応、見積書や請求書といった書類の作成、データ入力、陸運局への書類提出などが主な業務内容となります。営業や整備士のように直接お客様と関わる機会は少ないですが、現場スタッフをサポートし、会社全体の業務を円滑にする「縁の下の力持ち」として重要な役割を担います。専門知識は入社後に覚えられることがほとんどで、基本的なPCスキルがあれば未経験からでも十分に挑戦可能です。比較的残業が少なく、カレンダー通りに休める求人が多いのも魅力です。

【資格が有利】専門性が活かせる自動車関係の仕事7選

自動車関係の仕事の中には、特定の資格や専門知識がキャリアアップや就職に大きく影響する職種も数多く存在します。資格は自身のスキルを客観的に証明する強力な武器となり、より専門性の高い業務に挑戦する扉を開いてくれます。ここでは、資格や専門スキルを活かして活躍できる自動車関連の仕事を7つ厳選してご紹介します。未経験から目指せる仕事もありますが、関連資格を取得することで、より有利な条件でキャリアをスタートさせることが可能です。

自動車整備士

自動車整備士は、車の点検、修理、分解、組み立てなどを行い、安全な走行を支える「自動車のお医者さん」です。主な仕事場は自動車ディーラーや民間の整備工場で、定期点検や車検、故障診断、部品交換など多岐にわたる業務を担当します。この仕事に就くためには「自動車整備士」の国家資格が不可欠です。資格は1級から3級まであり、一般的には2級ガソリン自動車整備士や2級ジーゼル自動車整備士の資格を取得してからキャリアをスタートさせます。機械いじりが好きで、探求心が強く、人々の安全を守ることにやりがいを感じる人に向いている専門職です。

板金塗装

板金塗装は、事故や経年劣化によって損傷した自動車のボディを修復し、元の美しい状態に戻す職人技が光る仕事です。作業は大きく分けて、凹んだり歪んだりしたボディを叩き出して成形する「板金」と、下地処理から調色、スプレーガンでの吹き付けまでを行う「塗装」の2つの工程があります。必須の資格はありませんが、「自動車車体整備士」や「塗装技能士」といった資格があれば、技術力の高さを証明でき、顧客からの信頼にも繋がります。ミリ単位の精度が求められる繊細な作業であり、自分の手で車が蘇っていく過程に大きな達成感を得られるのが魅力です。ものづくりが好きな人や、完璧を追求できる人に向いています。

中古自動車査定士

中古自動車査定士は、中古車の価値を適正に評価し、買取価格や販売価格を算出する専門家です。車種、年式、走行距離、ボディの傷や修復歴、エンジンや内装の状態などを細かくチェックし、市場の相場と照らし合わせて査定額を決定します。この業務を行うには、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)が認定する「中古自動車査定士技能検定」の資格が必要です。常に変動する中古車市場の動向を把握し、公平な視点で一台一台の価値を見極める観察眼と知識が求められます。自分の査定が売買価格の基準となる責任ある仕事であり、車に関する深い知識を活かしたい人に最適な職種です。

自動車の設計・開発

自動車の設計・開発は、未来の車を創造する、自動車業界の最前線に立つ仕事です。自動車メーカーや部品メーカー(サプライヤー)に所属し、コンセプトの立案からデザイン、エンジンやシャシー、電子制御システムなどの具体的な設計・開発までを担当します。多くの場合、機械工学や電気電子工学、情報工学などを学んだ理系の大学・大学院卒が求められます。CAD(キャド)と呼ばれる設計ツールを駆使し、チームで協力しながら一つの車を創り上げていくスケールの大きな仕事です。自分が開発に携わった自動車が世に出て、世界中の道を走ることに、何物にも代えがたいやりがいを感じられるでしょう。

自動車部品メーカーの営業

自動車部品メーカーの営業は、自社が製造するエンジン部品、トランスミッション、カーナビ、タイヤといった多種多様な部品を、国内外の自動車メーカーや整備工場などに提案・販売するBtoB(法人向け)の仕事です。顧客である自動車メーカーの開発担当者と仕様の打ち合わせを行ったり、整備工場へ新製品を案内したりと、その役割は多岐にわたります。必須資格はありませんが、製品に関する深い専門知識と、顧客のニーズを的確に把握するコミュニケーション能力が不可欠です。自社の技術や製品が、完成車の一部として性能や安全性を支えているという実感を得られるのが、この仕事の大きな魅力です。

自動車保険の営業・代理店

自動車保険の営業は、ドライバーの万が一の事故に備え、最適な自動車保険(任意保険)を提案・販売する仕事です。損害保険会社や保険代理店に所属し、個人・法人を問わず顧客のカーライフやリスクをヒアリングし、一人ひとりに合った補償プランを設計します。この仕事を行うためには、「損害保険募集人一般試験」に合格し、財務局への登録が法律で義務付けられています。顧客の人生に寄り添い、「安心」という価値を提供することに大きなやりがいを感じられる仕事です。事故対応や契約更新手続きなど、販売後も顧客と長期的な関係を築いていくことが求められます。

自動車ライター

自動車ライターは、自動車専門誌やWebメディアなどで、自動車に関する記事を執筆する仕事です。新型車の試乗インプレッション、メカニズムの技術解説、モーターショーのレポート、業界ニュースの分析など、文章を通じて自動車の魅力を読者に伝えます。特別な資格は必要ありませんが、自動車に関する圧倒的な知識量、読者を引き込む文章力、そして情報を収集するための取材力が求められます。フリーランスとして活動する人も多く、自分の好きなことを仕事にできるのが最大の魅力です。最新の車にいち早く触れたり、開発者に直接インタビューしたりする機会にも恵まれる、車好きにはたまらない職業です。

自動車関係の仕事で役立つ有利な資格を一覧で比較

自動車関係の仕事には、特定の職種で必須となる資格や、持っていると就職・転職で有利になる資格が数多く存在します。資格は自身のスキルを客観的に証明するものであり、キャリアアップや収入向上にも直結します。ここでは、自動車業界で特に役立つ代表的な資格をピックアップし、それぞれの特徴や活かせる仕事を詳しく解説します。

自動車整備士(国家資格)

自動車整備士は、自動車の点検、整備、修理を行うための国家資格です。資格は一級、二級、三級、特殊整備士に分かれており、一般的には分解整備まで行える「二級自動車整備士」の取得を目指すケースが多く見られます。自動車整備工場やディーラーの整備士として働くためには必須の資格であり、資格手当が支給される企業も多いため、安定した収入とキャリアを築く上で非常に強力な武器となります。整備士だけでなく、カー用品店のピットスタッフやサービスフロント、中古車販売店の品質管理など、幅広い職種でその知識と技術を活かすことが可能です。実務経験を積みながら取得を目指せる環境を整えている企業も少なくありません。

中古自動車査定士(民間資格)

中古自動車査定士は、中古車の価値を公平かつ適正に評価(査定)する能力を証明する民間資格です。一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)が認定しており、小型車査定士と大型車査定士の2種類があります。中古車販売店や買取専門店の査定士、ディーラーで下取り業務を担当する営業スタッフにとって、信頼性の証となる重要な資格です。お客様の大切な愛車の価値を決める上で、この資格の有無が説得力に大きく影響します。資格取得には研修の受講と試験の合格が必要ですが、中古車業界でのキャリアを目指すなら、ぜひ取得しておきたい資格の一つと言えるでしょう。

危険物取扱者 乙種4類(国家資格)

危険物取扱者 乙種4類(乙4)は、ガソリンや軽油、灯油といった引火性液体を取り扱うために必要な国家資格です。ガソリンスタンドで働く場合、セルフスタンドの監視業務や、従業員が給油作業を行うために必須となります。そのため、ガソリンスタンドでの就職やアルバイトにおいて、この資格を持っていると採用で非常に有利になり、時給や給与面で優遇されることがほとんどです。また、自動車整備工場や化学メーカー、タンクローリーのドライバーなど、引火性液体を扱うさまざまな職場で需要があります。比較的取得しやすく、活躍の場が広いため、自動車業界を目指す多くの人におすすめの資格です。

損害保険募集人一般試験(民間資格)

損害保険募集人一般試験は、自動車保険をはじめとする損害保険商品を顧客に提案し、販売するために必要な資格です。日本損害保険協会が実施しており、自動車ディーラーや中古車販売店の営業職にとっては必須の資格と言えます。なぜなら、自動車の購入と同時に自動車保険の加入や見直しを検討するお客様が非常に多いからです。この資格がなければ保険の説明や販売ができないため、多くの販売店では入社後に取得が義務付けられています。車という高額な商品に加えて、お客様のカーライフを支える保険までトータルで提案できるスキルは、営業としての信頼と実績に直結します。

各種運転免許

自動車関係の仕事において、運転免許は基本中の基本となる資格です。お客様の車を移動させたり、試乗を行ったり、商品を配送したりと、さまざまな場面で必要とされます。普通自動車免許(AT限定/MT)は、営業職や販売スタッフ、事務職など多くの職種で必須条件とされています。さらに、中型・大型免許を持っていればキャリアカーを運転する陸送ドライバー、けん引免許があればレッカー車のドライバーなど、より専門的で高収入が期待できる仕事に挑戦できます。また、整備士が修理後の車両をテスト走行させる際にも運転免許は不可欠です。自身のキャリアプランに合わせて、上位の免許を取得することも視野に入れると良いでしょう。

自動車関係の仕事はどこで働く?主な就職先と特徴

自動車関係の仕事と一口に言っても、その活躍の場は多岐にわたります。自動車を生み出すメーカーから、お客様に届ける販売店、安全を守る整備工場まで、様々な企業が存在します。それぞれの就職先で仕事内容や求められるスキル、キャリアパスは大きく異なります。ここでは、主な就職先とその特徴を詳しく解説します。ご自身の興味や適性、将来のビジョンと照らし合わせながら、最適な職場を見つけるための参考にしてください。

自動車メーカー(トヨタ・ホンダ・日産など)

自動車メーカーは、自動車そのものを企画、設計、開発、製造、販売する企業です。トヨタ、ホンダ、日産、スズキ、マツダといった完成車メーカーがこれにあたります。仕事内容は、エンジニアやデザイナーなどの技術職から、マーケティング、広報、人事、経理といった事務職まで非常に幅広く、それぞれの分野で高度な専門性が求められます。最先端の技術開発に携わり、未来のモビリティ社会を創造できるのが最大の魅力です。大企業が多く、安定した雇用環境と充実した福利厚生が整っている傾向にあります。新卒採用が中心で、中途採用では即戦力となる専門スキルや経験が求められるため就職難易度は高いですが、大きなやりがいと安定性を両立できる職場です。

自動車ディーラー

自動車ディーラーは、特定の自動車メーカーと特約店契約を結び、新車を販売する正規販売店です。主な仕事は、来店されたお客様への新車販売を行う営業職、購入後の点検や車検、修理を担当する整備士(サービスメカニック)、お客様の受付や電話対応を行うフロント業務などです。お客様と直接コミュニケーションを取り、カーライフをトータルでサポートする役割を担います。特に営業職は、販売台数に応じてインセンティブが支給されることが多く、成果が収入に直結しやすい実力主義の世界です。研修制度が充実している企業も多く、未経験からでも挑戦しやすい職種が多いのも特徴。特定のメーカーの車が好きで、人と接することが好きな方に向いています。

中古車販売店

中古車販売店は、様々なメーカーの中古車を仕入れて販売する店舗です。ガリバーやネクステージといった大手チェーンから、地域密着型の小規模な店舗まで形態は様々です。仕事内容は、中古車の販売営業、お客様からの車両の買取査定、自動車オークションでの仕入れ、販売車両のクリーニングや簡単なメンテナンスなど多岐にわたります。多種多様なメーカー・車種の知識が身につき、自分の目利きで価値ある一台を見つけ出す面白さがあります。ディーラー同様、営業職は成果報酬型の給与体系が多く、実力次第で高収入を目指せます。中古自動車査定士の資格が直接役立つ職場で、経験を積んで独立開業を目指すことも可能な、夢のある業界です。

整備工場・板金塗装工場

整備工場や板金塗装工場は、自動車のメンテナンスや修理を専門に行う場所です。ディーラーに併設されている工場もあれば、特定のメーカーを問わず対応する独立系の工場もあります。整備工場では、自動車整備士が車検や定期点検、故障診断、修理を行います。一方、板金塗装工場では、事故などで損傷したボディの凹みや傷を元通りに修復する専門技術が求められます。どちらも自動車の安全を支える重要な仕事であり、専門技術を身につけ、手に職をつけられる安定した職場です。車がある限り仕事がなくなることはなく、お客様の安全なカーライフを守るという社会貢献性の高さに大きなやりがいを感じられるでしょう。

カー用品店(オートバックスなど)

オートバックスやイエローハットに代表されるカー用品店は、タイヤやオイル、カーナビ、アクセサリーといった自動車関連商品を販売する店舗です。仕事内容は、フロアでの接客販売やレジ業務、商品の陳列が中心ですが、ピットを併設している店舗では、整備士資格を持つスタッフがタイヤ交換やオイル交換、部品の取り付け作業も行います。車好きにはたまらない環境で、未経験からでもアルバイトとして気軽に始められるのが大きな魅力です。働きながら最新のカー用品やメンテナンスの知識が自然と身につき、お客様との会話も楽しめます。ピットスタッフとして経験を積み、自動車整備士の資格取得を目指すといったキャリアパスも描けます。

まとめ

この記事では、資格なし・未経験から挑戦できる仕事から、専門資格を活かせる仕事まで、多岐にわたる自動車関係の仕事をご紹介しました。自動車業界は、未経験者歓迎の求人が多く、企業が入社後の資格取得を支援する制度を整えていることも多いため、学歴や経歴に関わらず誰にでも門戸が開かれています。まずはカーディーラーの営業職やカー用品店の販売スタッフなど、お客様と直接関わる仕事からスタートし、実務経験を積みながら自分の適性を見極めるのも良いでしょう。そこから自動車整備士や中古自動車査定士といった専門資格の取得を目指せば、キャリアアップの道も大きく広がります。自動車は私たちの生活に欠かせない存在であり、技術革新とともに進化し続ける将来性豊かな業界です。ご自身の興味や関心、将来のビジョンと照らし合わせ、最適なキャリアを築くための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。