近年、転職活動や就活対策の一環で資格を取得するのが一般的になってきました。
その中でインテリアやデザインが好きな方に注目されているのが、カラーコーディネーターのお仕事です。
そこで今回は
これらについて徹底解説していきます。
現在、何かの資格を取ろうと思っている方やカラーコーディネーターになりたい方におすすめの内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
まずはカラーコーディネーターとはどのようなお仕事なのでしょうか?
カラーコーディネーターは色に関わる実践的な知識やスキルを学ぶことができる資格・検定になります。
カラー選びや色にまつわる職業でそのスキルを発揮することができるでしょう。
また幅広い年齢層の方や男女関係なく取得が可能です。
検定に合格することで、カラーコーディネーター以外に「カラーアドバイザー」「カラーコンサルタント」などと呼ばれます。
カラーコーディネーターは民間資格です。
カラーコーディネーターになるためには必要な知識・資格が必要です。
検定は主に1級〜3級までが存在しています。
色の基本的性質、心理学、表現方法、色の文化、色彩調和、色が見える仕組み、測定方法、混色と再現などの基礎知識の問題が出題されます。
公式テキストと過去問題をしっかりと勉強することが大切です。
カラーコーディネーションの意義、歴史、身の回りの色彩、生産者にとっての色彩、カラーコーディネーターの視点からみた色彩など、より応用した知識が必要となります。
ファッション色彩、商品色彩、環境色彩の3分野の中から受験する1分野を選択しなければいけません。
アパレル業界での活躍を目指すならば、ファッション色彩を、プロダクト関係ならば商品色彩を、建築系ならば環境色彩といった活躍したい分野の選択をしましょう。
独学だけでは厳しくなるので、講座や通信教育などを活用し、粘り強い姿勢でこつこつと専門知識を身に着けていくことが重要です。
またカラーコーディネーターの資格取得には「東京商工会議所」が運営と管理をおこなっています。
カラーコーディネーターになるためには勉強や対策をしっかりしてから望まなくてはなりません。
東京商工会議所のホームページから検定試験テキストを購入することが可能になっています。また過去の出題例をもとに、受験対策セミナーを開いてくれたり過去問題を利用して対策をすることが可能です。
カラーコーディネーターの合格率は、1級の合格率は10〜30%、2級の合格率は40〜50%、3級の合格率は60〜70%となっています。
いずれの試験も70%以上の得点が合格の基準です。
1級の合格者は10〜30%とかなり低くなることから資格取得は容易ではありません。
また1級の中でも、第3分野「環境色彩」の合格率が最も低く2015年度の合格率は17.3%と他の分野よりも10パーセント以上も低くなっていることがわかります。
2級までの試験で基礎知識、応用力がついていると思われますが、さらに専門的な知識獲得のため長期的な学習が必要となります。
2級は3級よりもより実践的な問題が出題され、3級ではテキストと過去問を中心とした基礎的な問題が出題されています。
カラーコーディネーターの試験日程は1級が毎年12月の1回のみ。
2、3級が毎年6月中旬と12月上旬の2回となっています。
試験費用については下記のとおりです。
1級の試験料は9,440円、2級が7,340円、3級が5,250円となっています。
カラーコーディネーターの資格を取ったのなら、宝の持ち腐れにならないように活かせる仕事に就きたいですよね。
下記でカラーコーディネーターの仕事が活かせる仕事について解説しています。
ぜひ参考にしてください。
インテリアにこだわる人は大変多く、近年はコロナで在宅ワークやおうち時間を楽しむことが増えてきて、より注目されるようになってきました。
カラーコーディネーターの資格があれば、インテリアの配置や色の組み合わせなどを専門的な知識からアドバイスすることができるでしょう。
最近はWeb系の制作で働いている方も増えています。
ホームページの制作はカラーが肝心です。
サイトを訪れた人は、読みやすさや色合いなどで読み続けるか離れていくかを判断します。
そのためホームページにとってカラーは大変重要になってくるので、カラーコーディネーターの資格は大いに役に立つでしょう。
ファッションに色の組み合わせは欠かせませんよね。
いくらスタイルやもっているものが良いからと言って色の組み合わせを間違ってしまうと、一気にダサいと思われてしまいかねません。
カラーコーディネーターの資格があることにより、色の組み合わせや場所や相手によって雰囲気を変えていくアドバイスもできるでしょう。
さらに、近年では「パーソナルカラー」にも注目が集まっています。
似合う色を診断し、その人の個性や魅力を引き出す色の提案や印象づくりにもこの資格が役立つことでしょう。
つまり、カラーコーディネーター資格保有者は、アパレル業界をはじめ化粧品メーカー、販売員、スタイリストなど、多くの職業での活躍が期待されます。
カラーコーディネーターの資格を生かせる仕事は、インテリアやファッション業界に限りません。
一般企業の商品開発部やデザイン部門でもカラーコーディネーターが活躍しています。
新商品開発や商品営業戦略時には、商品になぜその色を選択したのかを社内責任者もしくはクライアントに説明する必要が生じますが、色彩理論が頭に入っていれば筋道を立てて説明できるでしょう。
食品メーカーでは、購買意欲をそそる商品のパッケージを考えるカラーコーディネーター資格保有者、電機メーカーでは家電製品に最適な色を考えるカラーコーディネーター資格保有者がいます。
今後もカラーコーディネーターの需要は高まっていくと言えるでしょう。
住宅や建物の内装や外装、服飾品、家電機器、店舗ディスプレイなど、さまざまな場面で最適な色の組み合わせを提案するのがカラーコーディネーターの主な仕事です。
仕事の進め方は扱う対象によって異なりますが、基本的には、その商品のコンセプトを理解するところから、色のイメージを膨らませていきます。
メインターゲットとなる消費者層や、流行の色やデザインなどの最新の情報について分析し、商品にふさわしい色の設計を見定めることも必要とされます。
最近では、個人を対象に服装や化粧の色についてアドバイスして、その人にふさわしいパーソナルカラーを選定するといった仕事をしている人も。
カラーコーディネーターは建築会社、インテリアショップ、ブライダル企業、アパレルや工業製品のメーカーと、さまざまな企業で活躍しています。
また、カラーコンサルティングを専門としている会社に勤務する人や、フリーで働く人もいるのです。
例えば建築会社で働く場合、家の新築やリフォームを考えている顧客に対し、色彩のバランスを考慮した内装や外観を提案します。
また、建築物の立体図に着色を施し、完成後のイメージを具体的にする役割を担うこともあるようです。
ブライダル企業で働く場合、花やテーブルといった結婚式会場のセッティング、衣装のスタイリングを行います。
また、必ずしも「カラーコーディネーター」という肩書で採用されるわけではなく、建築会社や住宅メーカーであればインテリアコーディネーター、ブライダル企業であればウェディングプランナーと、採用される職種の中でカラーコーディネーターの専門知識を生かしていくことが多いのが現状です。
建築会社やインテリアショップ、ブライダル企業、アパレル会社など、カラーコーディネーターの活躍の幅は広いです。
ただし、いずれも「カラーコーディネーター」という職種で働くというよりは、企画営業やウェディングプランナーなど、それぞれの主要な職種で色彩感覚や知識を生かす、カラーコーディネートを行うという働き方になってきます。
一方でカラーコーディネートを専門とする会社で、専業として働く人も中にはいるのが現状です。
色が心理的にもたらす影響など、色彩についての効用が認知されるに従い、カラーコーディネーターのように色彩についての知識を持った専門家のニーズが高まる可能性は充分にありうるでしょう。
また、色彩は「ユニバーサルデザイン」とも大きく関係しています。
ユニバーサルデザインとは、障がいを持つ人とそうでない人、誰にとっても使いやすいデザインのこと。
例えばシャンプーとリンスを区別するための“きざみ”もユニバーサルデザインの考えから生まれたものです。
多くの人がより便利に、より暮らしやすい社会を達成するために、これからもカラーコーディネーターの活躍が期待されると言えます。
カラーコーディネーターは近年の働き方に適している資格と言えます。
今後もますます需要が拡大されるので、気になる方は取っておくことで転職活動はもちろん、就職活動時にも大いに役に立つでしょう。