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行きたい学部や志望校が決められない!大学選びのポイントとは?

大学選びって?

高校生とって、「どの大学がいいのか」「どの大学が悪いのか」を判断するには、とても難しいです。偏差値で判断することはありますが、「いい大学」が必ずしも高偏差値ではないですし、「悪い大学」が必ずしも低偏差値ではありません。要は、「あなたにとっていい大学」は、あなたにしかわからないのです。

そのため、大学を選びをする際には、多くの情報を集める必要があります。

どんな情報を集めればいいのかわからない人も安心してください。本記事では、「どのような情報を集めればいいのか」にフォーカスして説明していきます。最後まで読んでいただければ、指針を得られるはずです。

大学の志望校が決まらない

学部・就職先・研修内容など志望校の決め方は様々

志望校を決める際には、すべての基準を満たしていなくていいと私は思っています。

たとえば、「学べる内容は面白いけど就職率が悪い」とか「就職先は豊富だけど、学びたい分野じゃない」とか。このように何かしら欠点はあるはずです。もし完璧な学校があっても「偏差値が高く、入るのが大変」といって欠点はあります。そのため。すべてを満たしている必要はないと思います。

もしすべてを満たしている学校を探そうとしているなら、それは無謀でしょう。絶対になにかしらの欠点はあります。そのため、すべてを満たしている学校を探しても見つかりません。志望校が決まらないなら、このような探し方をしてしまっているのかもしれませんね。

進学後に就職先を決める人も多い

「将来を見据えた進学」が理想ではありますが、ほとんどの人は大学に入り就活時なって初めて就職先を意識します。

大学の在学期間とは、「自分探しの時間」でもあります。つまり、進学前から将来の職業まで決めるのは難しいのです。そのため、「大学に入ってから考えよう」と割り切ってしまっていいと思います。

その際には、「興味がある分野」を学べる進路にしましょう。「合格するのが簡単だから」といった理由で進路を決めるのはオススメしません。なぜなら、「進学後に就職先を探す」とはいえ、進路によって就職できる企業は変わってくるからです。IT系なら理系の大学の方が有利でしょうし、大企業なら高学歴の方が有利です。

そのため、就職先まで見据える必要はありませんが、「何系の仕事をしたいか」というカテゴリーだけでも決めておきましょう。そうすれば進学後に後悔することは少なくなります。

大学の決め方1:なりたい職業が決まっている場合

決まっている

企業の採用情報を見てみる

応募条件を調べて、それを満たせるような進路を選ぶ必要があります。

たとえば、「大卒以上」であれば大学に行くべきですし、何か資格が必要であれば、それを取得できる進路を選ぶべきです。これらの情報を知らないと就職活動をした際に、「あー○○大学に行っとけば良かった!」と後悔することになってしまいます。

また、進路先でどのような行動をすればいいのかの指針を得ることもできます。たとえば、「リーダーシップ」を求めているような企業であれば、部活やサークルの部長をやってみるといいでしょう。ほかにも参加できるような行事があれば積極的に参加して、リーダーシップを高めるような行動を取るべきです。このように、企業が求める人材像が明確になっていれば、どのような行動をすればいいのも明確になります。

加えて、「どのような人を採用しているのか」にも注目しましょう。たとえば、インターンシップに参加していないと中々採用されないような企業もあります。それを知らなかった場合、大きなディスアドバンテージになってしまいますよね。ほかにも、ボランティア活動を重視するような企業もあります。このように、「どんな人を採用しているのか」がわかれば、それに合った行動を取れるようになりますよ。

必要な資格が取れる進学先を調べる

就職活動をするうえで、特定の資格を持っていないと就職できない職業があります。そのため、あなたが就きたい職業には、「どんな資格が必要なのか」を調べる必要があります。それを理解したら、その資格が取れる学校に進学しましょう。

特定の資格を持っていないと就職できない職業には、2種類あります。

1つは、「業務独占資格」の業務を行う職業です。これは、「特定の業務を行う際、資格を持っている人しかできない」という資格です。たとえば、医師や教師、弁護士や建築士などです。これらは有名なので知らない人はいないと思います。しかし世の中には多くの職業があり、多くの「業務独占資格」があります。そのため、自分が就きたい職業は、「業務独占資格ではないのか」というのは、一応調べておいた方がいいでしょう。そして必要だった場合には、その資格が取れる学校に進学しましょう。

もう1つは、「名称独占資格」の業務を行う職業です。これは、「特定の資格を持っている人しか、その名を名乗れない」という資格です。たとえば、保育士や栄養士、調理師などです。これは、名乗れないだけで業務自体は行うことができます。しかし名乗れないのであれば、信用も得られませんよね。そのため、保育士資格を持っていなければ保育園に就職するのは難しくなります。そのため、自分が就きたい職業は、「名称独占資格ではないのか」を調べましょう。そして必要だった場合には、その資格が取れる学校に進学しましょう。

大学の決め方2:なりたい職業が決まっていない場合

決まってない

学びたい分野から考えてみる

「やりたいこと」が明確になっていなくても、「興味があるカテゴリー」くらいならわかっている人もいるのではないでしょうか。そのときには、「興味があるカテゴリー」から進路を決めるのも一つの手です。

たとえば、人間に興味ある場合。この場合には、心理学系や文学系などが候補になるでしょう。また、整体師や美容師、教師などの人間に関わる職業なども候補になります。この辺を少し調べてみて、「もっと深く知りたい」と思えるようなものがあれば、その分野に進学するのもいいでしょう。

「興味はないけど評価が高い学校」を目指しても、勉強や入学後のモチベーションは下がるだけです。それは、学校生活が充実しないことと直結して、就活時にはマイナス評価になってしまいます。それならば、知名度がなく評価もされていないような進路でも、そちらに進んだ方が人生の充実度は高まります。

そのため、なりたい職業がない場合には、「興味・関心があり学びたい分野」を考えてみましょう。

オープンキャンパスに参加してみる

オープンキャンパスに行けば、パンフレットではわからなかった点に気がつけます。

たとえば立地です。家を決めるときにも、「駅から近いか」とか「スーパーは近くにあるか」などを調べますよね。学校もそれと同じで、「どんな立地にあるのか」というのは重要です。私は立地を調べずに受験で初めて行ったのですが、駅から大学まで歩いて15分ほどかかり、驚きました。最初から知っていれば、もしかしたら志望校にしなかったかもしれません。このように立地は、意外と重要です。

また、学校の雰囲気を知れます。治安や環境などは、「ここに4年間通えるか」を見極める際に重要です。先輩たちの柄が悪かったり、トイレが汚かったりした場合には「通いたい」という気持ちが薄まると思います。一方で、緑が多く、食堂も充実している場合には「通ってみたい」と思うかもしれません。このような部分は、オープンキャンパスに行かなければ気づけませんよね。

さらには、先輩たちの雰囲気もわかります。イキイキとしている先輩が多ければ、学校生生活が充実していることを窺えます。そんな先輩を見て「私もここに通いたい」と思えるかもしれません。先輩たちは、将来の自分なわけなので、オープンキャンパスに行ってそれを確認するのは、有意義です。

行きたい大学が決まったら

入試の科目や過去問を調べておく

大学によって、問題の出題方法が違ってきます。

「傾向と対策」という言葉を聞いたことはないでしょうか。つまり、大学ごとに特徴(傾向)があるということです。ただ単に猛勉強するのでは非常にもったいないですよね。勉強が無駄にならないように、志望校に合った勉強をする方が有益です。そのためには、まず過去問を手に入れましょう。本屋さんで売っている場合もあるし、HPに載っている場合もあります。また、先輩から手に入れる方法もあります。手段は何でもいいので、できる限り多くの年数の過去問を手に入れましょう。それだけで合格率は高まります。

また、科目を調べておくのは必須です。受験科目がわからなければ、勉強の仕様がないですからね。そのときには、滑り止めの大学の科目も調べておきましょう。私は、センター試験(今でいう大学入学共通テスト)で、滑り止めの合格を狙っていたのですが、受験科目を調べていなかったので、必要な科目を受けていませんでした。このような失敗をしないためにも、志望校だけでなく滑り止めの大学の受験科目も調べておきましょう。

そしてこれらは、できる限り早く理解した方がいいでしょう。理由は簡単で、早く知っていれば早く対策できるからです。基礎を身につけるのも必要なことなのですが、それよりも傾向に合った勉強をした方が有益です。受験勉強の期間は、平等です。その時間を無駄にしないようにしましょう。

第一志望以外の選択肢も持っておく

第一志望以外の選択肢がないと、受験の際に能力を100%発揮できない可能性があります。

「ここに受からなきゃ」という焦りは、視野を狭め正常な判断力を奪います。そのため、第一志望以外の選択肢を持っておく必要があります。またその際は、「なんとなく」決めるのではなく、慎重に選びましょう。「なんとなく」決めた場合には、そこに行きたいわけではないので、結局、第一志望しかないのと同じになってしまいます。

また第一志望しかないと周りの人を不安にしてしまいます。私は、第一志望しかなかった上に、偏差値が圧倒的に足りていなかったので、担任の先生や部活の顧問、親までもを不安にさせてしまいました。私の場合は合格できたのでよかったのですが、不合格だった場合には「もっと説得しておけばよかった」と無駄な後悔をさせてしまうところでした。こうならないように、第二志望、第三志望くらいまで考えておきましょう。

行きたい大学を決めるポイントまとめ

行きたい大学を決めるポイントは「情報量」です。

  • 「この大学は、どんなことが学べるのか」
  • 「この大学の雰囲気はどうなのか」
  • 「この大学の特徴は何か」

このような情報を集めることで、必然的に行きたい大学というのがわかってくるはずです。もし今行きたい大学がないのであれば、おそらく情報量が足りていないのでしょう。そのため、友達や先輩、先生などに話を聞き、情報を集めることで解決できるはずです。