高校卒業も近づいてきて、進路について考える機会も多くなったと思います。そんな時に、漠然とした不安を感じることはありませんか?
「とりあえず大学には行こうと思うけど、その先が見えない」などの悩みを持っている方もいると思います。
そこで本記事では、なりたい職業の見つけ方にフォーカスして解説していきます。本記事に書かれていることを意識して、より良い進路を選択できるようにしましょう。
「私は美容師になりたい」と明確な夢を持ち、美容師の専門学校への進学を決めている友人などを見ると、取り残された気分になりますよね。
でも大丈夫です。やりたいことが決まっていない人は、あなただけではありません。
東進ハイスクールを運営している株式会社ナガセが、約10万人の中高生に「将来の夢やなりたい職業はありますか?」というアンケートを実施したところ、約48%もの人が「漠然とした憧れはあるが、具体的には決まっていない」もしくは「特に決めていない」と回答しました。
つまり、約半数もの人が進路で迷っているのです。そのため周りの友人がみんな、進路を明確にしていたとしても、必要以上に焦る必要はありません。
必要以上に焦ってしまうと、視野を狭めることに繋がります。たとえば、「周りのみんなが、美容師を目指すから私も…」のような進路決定の仕方をしてしまうなどです。
このような自分本位ではない進路の決定方法だと、進学や就職をしたとしてもモチベーションの維持ができずに、退学や退職をしてしまう可能性が高くなってしまいます。そのため、周りのみんなが明確な夢を持っていようと、焦らずにじっくりと自分の進路を決めましょう。
好きなことを仕事にしようとすると、「夢を見るな」とか「そんなの一握りの人だけが実現できる」など、批判的な声が上がりますよね。
このような世の中の風潮から、「好きなことを仕事にしたい」と胸を張って言いにくくなってしまっています。そのため好きなことがあっても、それを仕事にしたいとは思えないこともあるのではないでしょうか。
しかし実は、多くの人が「好きなことを仕事にしたい」と思っているのです。
ソニー生命保険株式会社が、800人の高校生を対象に「将来の夢」についてアンケートを実施しました。その結果、「好きなことを仕事にしたい」と最も多くの人が回答しました。(45.3%)
「みんなが目指しているから、目指していい」とは言いませんが、「好きなことを仕事にする」という選択肢を除外する必要はないと知っておいてください。好きなことを仕事にするための努力が、別の仕事につながることもありますからね。
興味がないことを仕事にするのは、選択肢として間違っています。たとえば、環境問題に興味がないとします。それなのに、環境系の大学へ進学したり、環境保護団体に就職しても、モチベーションの維持ができませんよね。
「いやいや、興味がないことを仕事にはしないでしょ」と思う方もいるかもしれません。しかし、「ニュースサイトSIRABEE」が1501名を対象に「好きなことを仕事にしている割合」を調査しました。その結果「している」と回答したのは、28.4%だったのです。
つまり多くの人が進路決定の際に、趣味や興味があることにフォーカスしていないことになります。もしくは生活をするうえで、やむを得ずその仕事をしているのでしょう。
このような将来にならないためにも、年齢的に若くいろいろな可能性があるうちに、自分の好きなことを追及するのも重要です。
例外として、興味がなくてもやっているうちに好きになることもありますが、あえてそれを狙う必要はありません。元から興味があって好きな職業を選べばいいだけですからね。
そのためまずは、色々な職業を見てみて、興味のあるものとないものに分けてみることをオススメします。そうすれば、選択肢が狭まり職業を選びやすくなります。
何をやるにしても、活躍できた方が楽しいですよね。そして活躍するには、自分ができることを仕事にする必要があります。
そのためには、「自分は何が得意なのか」「自分は何が不得意なのか」を明確に理解している必要があるでしょう。
さらには、「何で得意なのか」「何で不得意なのか」も理解する必要があります。なぜなら「スポーツが得意」という理解だけだと、スポーツ選手やコーチなどしか選択肢に入らないからです。
一方で、「何で、スポーツが得意なのか」まで理解できている場合には、「チームで行う仕事」「ストイックに取り組むべき仕事」「筋力が必要な仕事」なども選択肢に入ります。
わかりづらいと思うので、もう1つ例を出します。
たとえば、「料理が得意」だと理解しているとしましょう。この時の選択肢は、「料理人」や「料理教室の先生」になります。
しかし「何で料理が得意なのか」を考えた場合には、「手先が器用だから」とか「並列して多くのものを処理できるから」などの理由が考えられます。この場合には、これらの理由にあった職業も選択肢に入るのです。
「どんな仕事があるのか」を調べることで、自分の特徴に合った職業を見つけることができるかもしれません。一方で「どんな仕事があるのか」を知らないと、「なりたい職業がない!」となってしまいます。
たとえば、動物が好きだとします。その時に、動物保護団体や獣医の存在を知らなければ、このような職業を選択できませんよね。
せっかく「動物好き」という特徴があるのに、職業を知らなっただけで、自分に合った仕事を選択肢から除外することになってしまうのです。これは非常にもったいないと思いませんか?
世の中には、本当にたくさんの職業があります。また、同じ職業だとしても仕事内容が異なる場合もあるのです。
自分の選択肢を自分で「知らぬ間」に除外しないよう、できる限り多くの情報収集をする必要があります。もし好きな職業が見つからなかったとしても、「これだけはやりたくない」と思える情報を得られれば、それだけでも有益な情報です。
そのため、「どんな仕事があるのか」は積極的に調べましょう。
これは、なりたい職業に関してだけに限定したものではありません。
あなたが大学に進学したい場合でも、就職を選んだ先輩の話を聞くのは有益です。なぜなら、あなたはまだどちらも経験していないから。
「なんとなく大学に行かないで、就職したらヤバいだろうと思っていたけど、話を聞く限り充実してそう」とか、「思っていた通り、学歴がないと苦労しそう」とか、いろいろな情報を得られます。
また、話を聞く先輩は多ければ多いほどいいでしょう。1人の先輩に話を聞くだけだと、1事例しか理解できません。それだと、その話が一般的なのか、例外なのかの判断ができませんよね。そのため、複数人から話を聞くのがオススメです。
それが難しい場合には、先輩の話を聞いた友人に話を聞きましょう。又聞きになってしまうので、情報の正確さは失われますが、何も聞かないよりかは情報が得られます。
なりたい職業が見つからない場合は、逆転の発想で「やりたい仕事」から自分の進路を考える手法もあります。もし「やりたい仕事」が見つからないという場合「やりたい仕事」から、「やりたい仕事」を見つける、考え方についてお伝えします。
多くの人には「人との関わり」や「物事の進め方」について、「やりたくないな」「向いてないな」と感じることがあります。「やりたい」は思いつかなくても、自分の特性や過去の経験から「やりたくない」は、すんなりと出てくることがあります。 そこで注意したいのは、消去法的に職種や仕事を選ぶのではなく、「やりたくない」の逆説で「こういった職種ならできるかも」と思考を切り替えて「やりたい仕事」や「やれる仕事」を見つけてください。そこからあなたの「やりたい職種」が見えてくる可能性があります。
「やりたくない」「向いていない」は誰にでもあります。これは就職先を探すタイミングやまた社会人になっても同じことがいえます。 多くの就活生では、自分には向いていないと思う職種の仕事を見て「この仕事は自分にはできないなぁ」などと、その仕事に対して考えたりしてしまいます。
しかし、多くの社会人では「嫌々始めた仕事が実は適職だった」や「仕事を進める中で好きになって行った」などのケースもあります。仕事は実際に社会に出てやってみないと分からないことは多いですが、その中でも「絶対にやりたくない」という仕事だけは避けるべきです。 あなたの「やりたい仕事」が見つからなければ、「やりたくない」から「やれる仕事」や「やりたい仕事」を導き仕事を選ぶのも一つではないでしょうか。
なりたい職業が専門的なものであれば、専門学校に通い必要な資格を取得する必要があります。もし大卒以上などの要件がある場合には、大学に通う必要があるでしょう。
このような「なりたい職業」に合った、専門的なスキルは絶対に必要になります。しかしそれと同時に、「社会人基礎力」というスキルの向上も目指しておきましょう。
「社会人基礎力」とは、2006年から経済産業省が提唱している社会人に必要な基礎スキルのことです。「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」という3つの要素と12の能力に分けられています。
このようなスキルを習得すれば、もし「なりたい職業」に就けなくても優秀な人材になれます。世の中に絶対はないので、「なりたい職業」に就けなかった場合にも対応できるようにしておくと安心です。そしてこの安心があれば、専門的なスキルの習得に集中できるようになるので、ぜひ「社会人基礎力」は習得しておきましょう。
たとえば心理学を教える大学であっても、大学ごとによって特徴があります。ビジネス心理学に力を入れている大学があれば、臨床心理に力を入れている大学もあります。加えて、ビジネス心理学と言っても内容はさまざまです。そのため、慎重に大学や専門学校を選びましょう。
また、なりたい職業の将来を考えて選びましょう。
たとえば、保育士になりたいとします。この場合、大学・短期大学・専門学校などの選択肢があります。
早く保育士になりたいのであれば、短期大学や専門学校がオススメです。しかし、学ぶ期間が短いため、大学卒の保育士よりも家に帰ってから勉強しなければ行けない場面も出てきます。また、大学ならば保育士資格と同時に、小学校教諭資格なども取得できます。そのため、小学校でも働きたいと思うのであれば、大学に行く方が効率がいいです。
このように同じ職業であっても、そこにたどり着くには多くの道があります。加えて、将来性にも影響を及ぼします。そのため、短期的視点ではなく長期的な視点で進路を選びましょう。
なりたい職業の見つけ方として、趣味や興味があることから探す方法・長所や短所から探す方法・本などで調べる方法・先輩に聞く方法を紹介しました。
すべてに共通して言えるのは、「職業や自分についての情報を集める」ということです。情報が少なければ、選択肢も少なくなってしまうので、積極的に情報収集をしましょう。
また特に大事なのは、自分について理解することです。たとえ面白そうだと思う職業があっても、自分に合っていなければ続きません。そのためまずは、自己分析から始めることをオススメします。
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