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ハーレーの整備士になるには?気になる年収や必要な資格について詳しく解説!

「ハーレーの整備士になりたいけど、実際どんな仕事内容なの?」「資格は必要?年収はどれくらい?」そんな疑問をお持ちのあなたへ。この記事では、ハーレー整備士の仕事内容から、やりがい、未経験から整備士になる方法、必要な資格、年収まで、詳しく解説します。憧れのハーレーの世界で、プロの整備士として活躍したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

ハーレーの整備士ってどんな仕事?

「ハーレーダビッドソン」は、アメリカを代表する大型バイクメーカーです。その歴史は100年以上にも及び、世界中に熱狂的なファンを持つハーレーダビッドソンは、まさに「バイクの王様」と呼ぶにふさわしい存在と言えるでしょう。 そんなハーレーダビッドソンの魅力を支えているのが、ハーレーの整備士の存在です。今回は、ハーレーの整備士の仕事内容ややりがいについて詳しく解説していきます。

憧れのハーレーに関われる仕事内容とは

ハーレーの整備士の仕事は、お客様からお預かりしたハーレーダビッドソンを整備することです。具体的には、以下のような業務を行います。

車検・点検

  • 車検に必要な法定点検・整備
  • 定期点検・整備
  • オイル交換、タイヤ交換
  • ブレーキパッド交換
  • バッテリー交換

故障診断・修理

  • エンジンがかからない、異音がするなどの不具合の原因を突き止め、修理
  • 電気系統の診断・修理
  • フレーム、サスペンションなどの修理・交換

カスタム

  • 顧客の要望に応じたカスタムプランの提案
  • マフラー交換、ハンドル交換
  • シート交換、フェンダー交換
  • 塗装、ピンストライプなどの装飾

ハーレーの整備は、一般的な国産バイクの整備とは異なり、特殊な工具や知識が必要となる場合もあります。特に、古い年式のハーレーになると、部品の調達や修理に専門的な技術が求められます。ハーレーの整備士は、長年の経験で培われた技術と知識で、お客様の大切なハーレーを整備します。

ハーレー整備士のやりがいとは

憧れのハーレーに携われる

ハーレーダビッドソンは、多くのバイク好きにとって憧れの存在です。ハーレーの整備士は、そんな憧れのハーレーに毎日触れ、整備することができます。整備を通して、ハーレーの歴史や伝統、最新技術に触れることができるのは、大きなやりがいと言えるでしょう。

お客様の笑顔が見られる

ハーレーの整備士は、お客様の大切なハーレーを預かり、整備を任されます。整備を終えて、お客様に喜んでいただけた時、そして、自分の整備したハーレーで、お客様が笑顔で走り出す姿を見た時に、大きな喜びと達成感を味わえます。「お客様の大切なハーレーを整備する」という責任感と、お客様に喜んでいただけた時の喜びは、ハーレーの整備士ならではのやりがいと言えるでしょう。

技術を磨ける

ハーレーダビッドソンは、常に進化し続けているバイクです。新しいモデルが発売されるたびに、新しい技術やシステムが導入されます。ハーレーの整備士は、常に最新の技術を学び、自分の技術を磨き続ける必要があります。新しい技術を習得し、自分のスキルアップを実感できることも、ハーレーの整備士のやりがいのひとつです。

ハーレーの整備士になるには?

ハーレーの整備士になるには、大きく分けて二つの道があります。一つは、ハーレーダビッドソン正規ディーラーのメカニックとして就職し、経験を積みながら整備士を目指す方法。もう一つは、専門学校などで基礎知識や技術を習得してから、ディーラーやバイクショップに就職する方法です。

未経験からハーレー整備士になるには

ハーレーダビッドソン正規ディーラーでは、未経験者でもメカニック見習いとして採用している場合があります。ただし、自動車整備士や二輪自動車整備士の資格を持っていると、採用時に有利になるでしょう。また、機械いじりが好きなことや、ハーレーダビッドソンというブランドへの情熱も重要視されます。

未経験からスタートする場合は、最初はオイル交換やタイヤ交換など、簡単な作業から任されます。先輩メカニックの指導を受けながら、実務経験を積むことで、徐々に複雑な整備を任されるようになります。ハーレーダビッドソンは独自の構造や技術を持つため、経験豊富な先輩メカニックから学ぶことは非常に重要です。

ハーレーダビッドソン専門の学校で学ぶ

専門学校では、ハーレーダビッドソンの構造や整備に必要な知識・技術を体系的に学ぶことができます。卒業後、ディーラーに就職する人も多く、即戦力として期待される場合もあります。専門学校で学ぶメリットは以下の点が挙げられます。

  • ハーレーダビッドソンに特化した専門知識・技術を習得できる
  • 実習を通して、実践的なスキルを身につけることができる
  • 就職サポートを受けられる場合がある

ハーレーダビッドソン専門学校の種類

ハーレーダビッドソン専門学校には、主に以下の2つの種類があります。

  1. メーカー直営の専門学校
  2. 民間が運営する専門学校

メーカー直営の専門学校は、ハーレーダビッドソンジャパンが運営しており、より専門性の高い知識や技術を学ぶことができます。卒業生は、ハーレーダビッドソン正規ディーラーへの就職が確約されている場合もあります。一方、民間が運営する専門学校は、費用が比較的安く、自分のペースで学ぶことができます。ただし、就職サポートは学校によって異なるため、事前に確認が必要です。

専門学校を選ぶポイント

ハーレーダビッドソン専門学校を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。

  • カリキュラム内容:ハーレーダビッドソンの整備に必要な知識・技術を学べるか
  • 講師陣:経験豊富な現役メカニックが指導してくれるか
  • 設備:実習で使用する設備が充実しているか
  • 就職サポート:就職活動のサポート体制が整っているか
  • 学費:自分の予算に合っているか

バイク整備士の資格を取得する

バイク整備士の資格は、ハーレーの整備士になるために必須ではありません。しかし、資格を持っていることで、就職活動で有利になるだけでなく、お客様からの信頼を得やすくなるというメリットがあります。また、資格取得を通して、幅広いバイクの知識や技術を身につけることができます。

バイク整備士資格の種類

バイク整備士の資格には、国家資格である「二輪自動車整備士」と、民間資格である「二級二輪自動車整備士」「三級二輪自動車整備士」があります。

資格名区分概要
二輪自動車整備士国家資格二輪自動車の点検や整備を行うことができる資格。一級と二級があり、二級は実務経験が必要となる。
二級二輪自動車整備士民間資格二輪自動車の分解整備を行うことができる資格。国家資格の二級二輪自動車整備士の受験資格を得るために必要な実務経験年数を短縮できる。
三級二輪自動車整備士民間資格二輪自動車の分解整備の基礎を習得できる資格。二級二輪自動車整備士の受験資格を得るための stepping stone となる。

資格取得までの流れ

二輪自動車整備士の資格を取得するには、一般的には以下の流れになります。

  1. 専門学校や養成施設に通い、必要な知識・技術を習得する
  2. 卒業後、指定工場で実務経験を積む(二級は2年以上、一級は3年以上)
  3. 実務経験後、各都道府県が実施する試験を受験する

二級二輪自動車整備士や三級二輪自動車整備士などの民間資格を取得する場合は、それぞれの資格試験に合格する必要があります。これらの資格を取得することで、国家資格である二輪自動車整備士の受験資格を得るために必要な実務経験年数を短縮できる場合があります。

ハーレーの整備士に必要な資格

ハーレーの整備士になるために、必須の国家資格はありません。しかし、専門的な知識や技術を証明し、就職やキャリアアップに有利になる資格はいくつかあります。特に、国土交通大臣が認定する「二輪自動車整備士」資格は、ハーレーダビッドソン正規ディーラーへの就職を目指すなら、ほぼ必須と言えるでしょう。

必須資格はないが取得しておくと有利な資格

ハーレーの整備士として働く上で、必ずしも資格が必須ではありません。未経験からスタートし、経験を積む中で技術を身につけることも可能です。しかし、専門的な知識や技術を証明する資格があれば、就職活動やキャリアアップにおいて有利になるでしょう。以下に、ハーレーの整備士を目指す際に取得しておくと有利な資格をいくつかご紹介します。

二輪自動車整備士資格

国土交通省が認定する国家資格である「二輪自動車整備士資格」は、二輪車の分解、整備、点検、修理などを行うために必要な知識と技能を証明する資格です。ハーレーダビッドソン正規ディーラーで働く整備士のほとんどがこの資格を取得しており、正規ディーラーへの就職を目指すなら、ほぼ必須の資格と言えるでしょう。

資格区分概要受験資格
1級二輪自動車整備士高度な知識と技術を必要とする二輪車の整備を行うことができる。2級整備士の資格取得後、2年以上の実務経験指定養成施設で2年以上学ぶその他、国土交通大臣が認める場合
2級二輪自動車整備士一般的な二輪車の整備を行うことができる。1年以上の実務経験指定養成施設で1年以上学ぶその他、国土交通大臣が認める場合
3級二輪自動車整備士(原動機付自転車整備士)原動機付自転車の整備を行うことができる。実務経験は不要学科試験と実技試験に合格する必要がある

民間資格

二輪自動車整備士資格以外にも、民間団体が認定する資格があります。これらの資格は、特定のメーカーの車両や、特定の技術分野に特化した内容となっている場合が多く、専門性を高めたい場合に役立ちます。

  • 自動車整備技能登録制度:自動車整備振興会が実施する制度で、整備士の技能レベルを客観的に示すことができます。
  • モーターサイクルショーケース資格認定制度:日本二輪車普及安全協会が実施する制度で、二輪車の展示や販売に関する知識や技能を証明することができます。

二輪自動車整備士資格を取得するには

二輪自動車整備士資格は、学科試験と実技試験に合格する必要があります。試験は、公益財団法人 自動車技術総合機構が実施しており、毎年1回実施されます。

1. 受験資格を確認する

二輪自動車整備士資格には、1級、2級、3級とあり、それぞれ受験資格が異なります。まずは、自分がどの級の資格を受験できるのかを確認しましょう。

2. 試験対策をする

学科試験は、自動車の構造や機能、整備に関する知識を問う問題が出題されます。過去問集などを活用して、しっかりと対策を行いましょう。実技試験は、実際に二輪車を整備する作業を行い、その技能を評価されます。整備の実技練習に加えて、試験官の指示を正しく理解し、的確に作業を進める練習も必要です。

3. 試験に合格する

試験に合格すると、二輪自動車整備士資格を取得することができます。資格を取得したら、それを活かして、ハーレーの整備士を目指しましょう。

ハーレーの整備士になるために、資格は必須ではありませんが、取得することで就職やキャリアアップに有利になります。特に、二輪自動車整備士資格は、ハーレーダビッドソン正規ディーラーへの就職を目指すなら、ほぼ必須と言えるでしょう。資格取得を目指して、専門的な知識や技術を身につけ、ハーレーの整備士としての夢を実現してください。

ハーレーの整備士の年収

ハーレーの整備士を目指す上で、年収は気になるポイントの一つでしょう。ここでは、ハーレーの整備士の年収について、具体的な数字や年収アップの方法などを解説します。

気になる年収は?

ハーレーの整備士の年収は、経験、スキル、勤務先、勤務地域などによって異なります。一般的には、平均年収は300万円〜500万円程度と言われています。

経験年数平均年収
未経験250万円〜350万円
3年〜5年300万円〜400万円
10年以上400万円〜600万円

大手ディーラーや有名カスタムショップに勤務する場合や、高度な技術や資格を持つ場合は、さらに高い年収を得られる可能性があります。また、独立開業して成功すれば、年収1000万円を超えることも夢ではありません。

年収をアップするには?

ハーレーの整備士として年収をアップするには、以下のような方法が考えられます。

  • 経験を積む:経験年数を重ねることで、技術や知識が身につき、それに伴って給与もアップする傾向があります。
  • スキルアップ:ハーレーの整備に関する専門知識や技術を深めることで、希少価値の高い人材となり、年収アップに繋がります。特に、エンジンや電装系など、専門性の高い分野のスキルを磨くことが重要です。
  • 資格を取得する:二輪自動車整備士資格や、ハーレーダビッドソンが認定する資格を取得することで、スキルを証明し、就職や転職、昇給に有利に働きます。
  • 勤務先を変える:大手ディーラーや有名カスタムショップなど、給与水準の高い企業に転職することで、年収アップを目指せます。また、都市部など、地域によっては給与水準が高い場合もあります。
  • 独立開業する:独立開業して自分の店を持つことができれば、年収アップの可能性は大きく広がります。ただし、事業を成功させるためには、高い経営能力や集客力が必要となります。

ハーレーの整備士は、経験やスキル次第で年収アップを目指せる仕事です。自分に合った方法で、キャリアアップを目指しましょう。

まとめ

この記事では、ハーレーの整備士になるための方法や必要な資格、年収について解説しました。ハーレーの整備士になるには、特別な資格は必須ではありません。しかし、二輪自動車整備士などの資格を取得していると、採用時に有利になるでしょう。未経験者でも、専門学校やディーラーの研修制度などを活用すれば、ハーレー整備士になることは可能です。ハーレー整備士は、経験やスキル次第で年収アップも見込める仕事です。ぜひ、この記事を参考にして、ハーレー整備士を目指してみてください。